障害者雇用

障害者雇用促進法は1960年代頃からあったようだが、当時は雇用主の努力目標でしかなかったらしい。雇用率が義務化され、2021年3月の今現在では従業員43.5人以上の雇用率は民間企業で「2.3%」となっているとのこと。 かつて障害者雇用枠での求人は、非正規雇用が大半を占めていた。当然、正規雇用と比べ低賃金での採用となる。不安定な待遇で採用される障害者が多く、結局いいように使われた挙げ句、最期はお払箱になるケースが多かったのだ。が、昨今では、障害者雇用でも正規雇用を前提にした求人を多くみかけるようになった。理由は・・・人手不足?社内啓蒙?社員の意識改革?企業のイメージアップ?単なる数合わせ?と、その目的はさまざまであろう。例え企業側の目的がグレーだったとしても、安定枠での障害者雇用が増えたのは大変喜ばしいことだ。

エスディージーズ:Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標:すべての人たちにとってより良い世界を!

流行りのキャッチフレーズだが心地よい。希望、挑戦、祈り。

敬老の日

年老いた両親にまつわる記念日といえば、①母の日、②父の日、③母の誕生日、④父の誕生日、⑤敬老の日。

1年に5回あると、たま~にどれか忘れてたりする(笑 

まぁ、自分の誕生日も忘れるくらいなので許せ(汗

幸い「敬老の日」だけは旗日なので、今のところ忘れたことは無いが。

決して高価なモノではないけど、その都度なにかしらプレゼントをしようとあちこち探しに行ったり。けど、適当なものが無いときは花!これにつきますな。今日も花にしちゃおかな~?とショッピングモールをうろうろしてたところ、いいもんみっけ!

丸洗い出来る「羽毛布団素材のベスト

朝と夜をとりちがえてるジィは、午前2時頃に起床することが多いのだが、冬はとにかく冷えるらしい。なのでこれに決定。で、同じベストをバァにも買って行こうと思ったのだが、女モノは暗い紫色しかない。バァは年寄り臭いデザインが好きじゃないのでパス。他にコレというものが見つからず、仕方無し、バァには「商品券」ということで。

結果、ジィにしては珍しく喜んでくれた。「こんなに軽くて暖かいハンテンは初めて!」らしぃ。

そか、真綿がぎっしり詰まったクッソ重い昭和のハンテンに比べたら、空気みたいなもんだしな。

そしてバァも、プレゼントならぬ「商品券」に喜んでくれた。ザ・満面の笑み。

そっちこっち歩けるうちは、自分で好きな洋服を選んで買うのが一番だ。

たまに喧嘩もするけどさ、いつまでも元気でな。

あたりまえのように毎年来る記念日だけど、あと20回(20年)あるかな~?

大切にしよぅ。

ウナギ弁当の呪い

部屋でテレビを見て居ると、異様な匂いが漂ってきた。

ん?なんじゃこりゃ?例えるなら、墓場から蘇ったゾンビのような匂い?

匂いの元を辿ると、案の定、ジィの部屋から漂ってくる。

しんでんのか? いやついさっき「おやすみ」って言ってたし・・・。

おそるおそるドアを開けると、この世のものとは思えぬ臭気にオエってなる。

部屋を見回すと、テーブルの上に見慣れぬ怪しい物体が! 

こ、これは・・・ウナギ弁当の食べ残しじゃ?買ってきたのは先週?いやもっと前だったか?

半透明のビニール越しにうっすら見えるカビが半端ない。

夕食時には無かったし、ついさっきまで匂ってこなかったということは、食べ残しを「押し入れ」又は「タンス」にしまう何時ものパターンか?とにかく臭いなんてもんじゃない。

まだ起きていたジィに、「ウナギ弁当が腐ってて臭いよ。なんでココにあるの?食べ残し、ドコにしまっていたの?」と問い詰める。

「腐っていない!臭くない!お前がおかしい!」の一点張りだ。おまけに鬼の様な形相で睨みつけてくる始末。

ジィのポンコツぶりとその鬼のような形相、たかが腐ったウナギ弁当、されど腐ったウナギ弁当、アタシの怒りが頂点へ達した。

とりあえず一部始終をバァに言いつける ⇒ 機関銃のごとく怒りをぶちまける ⇒ 呪われたウナギ弁当を前にバァと大笑い ⇒ 怒り収束 ⇒ 終了!

少し頭を冷やしまして・・・

まず、ジィを問い詰めることがそもそもの間違いなんだろなぁ。相手が認知症という病気だと心得ること。もっと寛容になりたいと思うのだが、、、ま、出家でもしないと無理ですわ(汗

ともあれ、こんな時に話せる相手が居るってことは、なんて幸せなんだろう。

誰かが居るって幸せだ。つくづくそう思う。

ニュースでは・・・

近年、単身の息子が親を殺めてしまう事件が目立つ。高齢者虐待の4割以上が息子によるものとのデータがあるので実際に多いのだろう。

経済的に余裕があればプロ(介護施設)に任せることも出来るが、そうでない場合、自身が働きながら介護をすることになる。

たった一人で貧困の中、慣れない介護生活。社交的でなく家事能力が低い男性にとって、介護者になるストレスはいかばかりかと案じてしまう。

助言や何らかの支援を受ける事が出来たら防げたかしら?と、ニュースで事件が報道されるたびに、いたたまれない気持ちになる。

ポンコツくん

何でも押し入れに投げ込んでしまうジィ。

洗濯物や空き缶、汚れた食器くらいならまだいいのだが。

押し入れに強烈な異臭を放つ生ゴミを発見した時、私のイライラがピークに達した。

私:「ワッ、勘弁して、マジでポンコツ。」

ジィ:「ポンコツ?!お前だ!ポンコツ!お前だ!ポンコツ!」

私:・・・(汗

とまぁ、3歳児の喧嘩か!っての。

まだ口喧嘩程度で済んでいるが、これがもし赤の他人様だとしたら?ポンコツ呼ばわりした時点で完全にアウト!虐待になる事例だ。決して言ってはならぬ負の言葉だと頭では分かっているのだが、ついつい口をついて出てしまう。修行が足りませんな・・・と、反省しきり。

ジィとバァの親、つまり私にとっての祖父母は、ごく普通の良心的な田舎者でとても愛すべき人達だった。晩年は寝たきりだったが頭はしっかりしていたので、病床で祖母とよく一緒に歌を歌ったものだ。食事の世話やオムツ替えも嫌ではなかった。むしろお世話することで不思議と自身の心が洗われたものだ。その祖父母も亡くなり、介護する対象が祖父母から両親へとシフトしただけなのだが、今は介護というよりも戦(イクサ)。ジィがやらかす失敗にイラッとするたび、「アタシうつわ小っちゃ・・・」とまぁ、自己嫌悪との戦いなのだ。認知症に特徴的な作話や妄想に振り回されることも多いし、何度も繰り返される同じ質問に辟易してしまう毎日。それでも、まわりの親族や友達らのちょっとした言葉に助けられながら、なんとか平穏に暮らせている。なんと恵まれていることだろう。

そして一番に思うのは、やはり親は親、どんだけポンコツだろうが生きて居てくれるだけでありがたい。

ポンコツでもいい たくましく育ってほしい・・・丸大ボンレスハム